FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モンクvs魔女姉妹

「ハッ、ハッ…」
息を切らしながら筋骨隆々のガッチリとした体つきの男が裏路地を駆ける。
その背後からは黒いローブに身を包んだ女達が男を追い詰めるようにして魔法を放っている。
「あははっ、逃げろ逃げろぅ!」
「弱いってのは罪だね、姉様!」

男は国から魔女討伐を依頼された冒険者であった。
敵のアジトに意気揚々と乗り込んだのはよいものの四人姉妹の魔法の前に敗走を強いられていた。
姉妹は元々有望な魔法使い候補であったが才能が故に欲に溺れ罪を重ねていた。
術の為に平気で女・子供を攫い、殺人・強盗などのも重罪も平気で犯している。

ドン!
壁に背をつける男、ついに行き止まりに追い詰められてしまった。
「もう逃げられないよ~」
「良い素材がとれそうですぅ」
ショートカットの活発そうな魔女と丸めがねに三つあみの魔女がクスクスと笑う。
「お気に入りの魔法で止めを刺してやるですぅ~」
三つあみの魔女の手のひらに魔力が集まり一本の矢が精製された。
「心臓串刺しですぅ~『マジックアロー』!!」
高速の矢を放ち、余裕の笑みを浮かべていた魔女の表情が驚愕に変わる。
シュウゥ…
なんと男は魔法の矢を素手で掴みとっていた。
「ギリギリだったぜぇ…そらッ!お返しだ!!」
「あぐぅっ!」
ショートカットの魔女の股間に光の矢が深々と突き刺さる。
「熱い…痛ぁい…」
ショートカットの魔女は股間を押さえながら倒れこんだ。
「そ、そんな…」
三つあみの魔女は自分の魔法で姉が重傷を負ったことにショックを隠しきれない。
「その気持ちを身内以外に見せてれば違う人生も歩めたろうに」
「!!」
魔女の懐に飛び込み渾身のボディブローを叩き込む。
「…ぁ…か」
自信の現われか薄いローブしか身に着けていない魔女の腹部は粉砕された。
肋骨はぐしゃぐしゃになり声も満足に出せない。

「!!姉様、あれを」
刺客を既に葬り去っているものと思っていた魔女達は一様に青ざめている。
「野郎ッ!消し炭にしてやる『ファイアボルト』!」
褐色肌の魔女は顔を高潮させ男に魔法を放つ。
火の玉が着弾し火柱と煙が立ち上がる。
「やったか!?」
視界は煙で遮られて詳しい様子は確認できない。
「!?」
ガシッ!
突然、両脇を掴まれて抱えあげられる。
男は煙にまぎれて魔女の背後を取っていた。
「はっ、離せぇ」
「離せと言われて離す奴がいるかよ。お仕置きだ」
魔女の身体を一度抱え上げて勢い良く振り下ろす。
彼女の股間には鋼鉄の様な膝の一撃が浴びせられた。
「あぎゃぁあッ!」
ゴキン!と鈍い音が響き、魔女は白目を向いて失神する。
四肢をダラリとさせている魔女を放り投げ、最後の一人に向き直る。

リーダーであり長女である証であろうか三角帽をかぶり長い黒髪は戦いの場においても艶やかな光を放っている。
「貴様、わざとここに私たちを誘い込んだな…?」
「さあ、どうだかね」
魔女は手のひらを男に向ける。
「このまま終わると思うな!『アースクエイク』」
地形に左右されない大規模魔法を放つ黒髪の魔女。
しかし男の姿は彼女の目の前にはなかった。
高く飛び上がる男をキッと睨みつけ黒髪の魔女は続けざまに魔法を放つ。
「空中では体勢を変えられまい!『マジックアロー』!!」
男の急所をめがけ魔法の矢が飛んでいく。
「ぬりゃあ!」
男は左の拳で魔法の矢を殴りつけた。
強烈な魔力で男を貫くはずだった光の矢は軌道を大きく変えた。
「馬鹿な、非常識すぎる!」
「常識にとらわれて冒険者ができるかぁ」
ドスン!
黒髪の魔女の胸に強烈な右フックが食い込む。
「ぁ、あ…」
黒髪の魔女は鮮血を吐きながらその場に倒れこんだ。

「ふーなんとか終わったな。さっさと報告して酒場で一杯やるかな」
男が去った後には四人の魔女達の無残な姿が晒されているのみであった。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。