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ギガレンジャー

「ぐふぇ…ッ…ま、まさかこの私が…やられるとは…」
真紅のスーツに身を包んだ男の斬撃が女怪人ダークマリンの胸を打ち抜く。
苦痛に悶えながら彼女は灰になり崩れ落ちていく。
「苦しい戦いだった」
真紅のスーツの男ことギガレッドは敵の成れの果てをみて呟く。
「まあ、勝てたから良いんじゃないの」
気の抜けた声でギガグリーンがレッドの肩を「ポン」とたたく。
「そうだね、お腹も空いたし早く帰ろうよぅ」
「………」
巨漢のキガイエローは早く帰還したいようだ。
ギガブラックは何も言おうとしない。
「そうだな、帰るか。ピンク…どうした?」
チームの紅一点であるギガピンクはフロアの中央から動こうとしない。
「あ、ちょっと気になることがあって少し調査してから帰るわ。皆は先に帰って身体を休めて」
「手伝おうか~」
グリーンが助力を申し出るがピンクはそれを断り四人に早く基地に帰り休むように再度促した。
スーツ姿の五人の若者は彼らは地球の平和を守るために集められた防衛戦隊ギガレンジャー。
悪の組織ダークローズと戦いを始めて二年以上が経っていた。

四人の姿が見えなくなるころピンクは活動を開始した。
敵基地の通信室に入り声を上げる。
「居るんでしょうでできなさいな!」
少し語気を強めた声でそういうと機材の影から二人の少女が姿を現した。
漆黒のタイツスーツに身を包んだ彼女たちはダークローズの戦闘員だった。
とはいえ二人は通信兵であり非戦闘員であるといってよいものであった。

「こ、降参します。だから殺さないで…」
「ゆ、ゆるして…」
逃げ遅れたと思われる気弱な二人を前にしてピンクの口元が醜く歪んだ。

「あうっ」
「くはっ」
二人は手足を縛られ身動きのできない状態にされる。
「あ…ああ」
「助けて…私たちは友達を人質に取られて仕方な…あぐっ!」
ピンクは許しを請う通信兵の頬を蹴り上げる。
「ああ!マユ!!」
「そんな事はどうでもいいんだよぉーーー!」
「ひっ!」
ピンクはそう叫ぶとマユの腹部にパンチを浴びせた。
「げほっ、げほぅ」
「自分の身分わかってるのかしら?所詮悪の組織の戦闘員。基地内でのたれ死んでても誰も気にはしないわ」
「え…」
「もちろん捕虜にする気もないから♪」
「どうしてそんな…がはっ!」
通信兵の胸をつま先で蹴り上げると歪んだ笑みで笑いながら答える。
「決まってるじゃない、憂さ晴らしよ」
「か、はっ…」
「戦隊ヒーローなんてストレス溜まりまくりよ!レッドは熱血馬鹿だし、ブラックは何考えてるかわからないし、イエローは食べることばかり、グリーンに至っては私が好きなのか何だか知らないけどいやらしい目で私を見るし!」
一言愚痴を発する度に通信兵に痛々しいあざが増えていく。
「こんな事でもして気を晴らさなきゃやってられないのよ!」
「ぐへぇ…」
戦闘服で力を増幅したピンクの打撃を受け、彼女はもう虫の息である。
「はっ、はあっ…そろそろ楽にしてあげるわ」
そういってピンクが拳を振り上げたその時、不意に通信室のドアが開く。
「!?」
振り向くとそこには先に基地に帰ったはずのブラックがいた。
「やりすぎだな」
「な、何のことかしら…私はただ敵の戦闘員に尋問を…」
「最初から見ていたよ」
「!!」
「観念するんだな。戦隊メンバーの背徳行為は重罪だ。塀の中で罪を償ってもらおう」
「ふざけんじゃないわよ!何で私が!!」
「規則だからな。それに非戦闘員、戦意を喪失にしたものにこのような行為をするというのは正直気分が悪い」
「一々スカした感じがムカつくわね…この際、名誉の戦死を遂げてもらおうかしらッ!」
ピンクは己の武器である弓矢を取り出しブラックに攻撃を仕掛けた。
「救いようがないな」
「なっ!」
ブラックは矢をかわしピンクの懐に飛び込むと拳を握りしめる。
「死んで詫びろ」
強烈なボディブローがピンクの腹部を貫く。
「か、はっ」
ブラックが腕を引き抜くと大量の血が溢れ、文字通りの血の海にピンクは横たわる。
「た、助けて…基地の医療装置なら…助かる…はず…」
「お前はそういって命乞いをしてきた奴を助けてきたのか?違うだろう」
「そ、ん、な…」
ピンクの眼から光が消えるのを見届け、立ち去ろうとするブラック。
「あの、私たちは…」
「君は動けるだろう。あそこでうずくまっている子を連れて病院に行け…手配はしてある」
「は、はい」
それだけいうとブラックは去っていった。
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