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短編2本

「突入」

政府の調査員レナは最新鋭の装備を施し悪の秘密基地へと突入したが、
そこには幹部や首領の姿はなく獲物を待ち構えていたかのように三人の女戦闘員が立っているだけだった。

「飛んで火にいる何とやらね」
お馬鹿そうな戦闘員が鉄球を片手にニヤリと笑う。
「ここで貴女もおしまいですわ」
理知そうな戦闘員がナイフを舌なめずりする。
「さぁかかってきな!」
何も考えていなさそうな戦闘員が拳を突き上げる。

「はぁ…おとなしく投降するなら命だけは助けてやってもいいわよ」
レナは呆れた顔をして戦闘員に忠告をする。

「何言っちゃってるのかな~あたしの鉄球でその綺麗なお顔、ペチャンコにしてあげるわ!」
サッカーのフリーキックの要領で鉄球を力強く蹴る女戦闘員。
レナの顔をめがけて飛んできた鉄球は彼女の眼前で停止した。

「へ?」
呆気にとられている戦闘員が事態を飲み込む前にレナは鉄球を彼女に蹴り返していた。
「ぴぎゃっ」
可愛らしい断末魔とは対照にゴシャっと鈍い音を立てて戦闘員の下腹部に鉄球が直撃した。
「あ、はぁあぁ~」
女の大事な部分を無残に破壊され身悶える。

とん、とん、と鉄球を蹴り上げた足を気にしているとヒヤリと冷たい感触。
「甘いですわ」
理知そうな女戦闘員がいつの間にか後ろに回りこみナイフを首筋に突きつけていた。
「それはこっちの台詞さ」
女戦闘員がナイフを引くよりも早く彼女はその刀をへし折り、切っ先を彼女の眉間に突き刺した。
「え…れ…?」
あまりの早業に女戦闘員は白目を剥き静かに倒れるだけだった。

あまりの事態に突き上げていた拳をおろし呆然と立ち尽くす女戦闘員。
レナがざっ、と一歩を踏み出すとへたり込み失禁しながらわんわんと泣き出してしまった。
泣きながら許しを乞う彼女に殺さないと約束した後、当身を浴びせる。
「う」
当身を喰らい昏倒する彼女の顔は当面の死を免れた安堵からか安らかだった。
「…政府の尋問っていうのは死ぬより辛いって聞くけど…まあ私の知ったことじゃないわね~」

そう呟くとレナは誰もいない基地を後にした。

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「鉄の女」

とある都市の地下格闘場、ここではキャットファイトの興行が組まれている。
俺はしがないカメラマンで今日は取材でリングサイドに陣取っていた。
次のカードは新人の高校生ファイターと「鉄の女」の通り名を持つサキとの戦いなのだが、勝敗が見えているので面白みがないと感じていた。
何故ならばサキはその名の通りグローブとビキニ風のコスチュームに実際に鉄板を仕込んでいるのだから。
何も知らない無名ファイターを自分と下衆な観客の愉しみのためにいたぶるのその様は観ていて反吐が出る。
今夜の試合もそんな予定調和の中で進んでいくのだろうとそう思っていた。
しかしそんな思考は目の前でひっくり返された。

「あっ、がっ!」
モデル並みの美貌を持つサキの顔が醜く腫れあがっていく。
無名の女子高生が圧倒的なパワーとスピードをもってして攻め続けている。
「こっこんなはずじゃ…ぴぎっ」
サキは堪らず両腕で顔を覆った。
(これでボディーに攻撃を仕掛けるしかないわ。あなたのその腕を仕込んだ鉄板でへし折ってやるわ)
女子高生は無言で下腹部に目がけて拳を振りかぶった。

ゴキン

次の瞬間、鈍い音が会場に響いた。
女子高生の拳が砕けた音、ではなく仕込んだ鉄板が砕けた音だった。
「あああああぁぁぁ」
砕けた鉄板の欠片がサキの大事な部分に刺さり、食い込み、悲惨な状況になっていた。
「あっ、あっ、あ」
サキは短く呻くと口から泡を吹きながら倒れた。

そんなサキを冷たい目で見下ろしながら女子高生がリングイン前からも閉ざしていた口を開いた。
地面に向けられた親指。
「天誅っ」

散華

悪の女幹部サラは正義の使者の強力な攻撃を受け今まさに散らんとしていた。

今この時まで悪逆非道の限りを尽くし首領にこの身を捧げてきた。

そして切り札とされる巨大化を行ってまで正義の使者との決戦に赴いた。

立ち上がり今一度戦いを挑もうとするが身体に力が入らない。

今まで何度も正義の使者と渡り合ってきたがそれもここでおしまい。

惜しむは敬愛する首領の世界制服の偉業をこの眼で見られなかったこと。

ゆっくりとまるでスローモーションのように身体を横たえる。

カチ。

今までに感じたことの無い違和感。

恐らく機密保持の為の起爆装置が起動したのだろう。

誇り高き女幹部サラは静かに眼を閉じた。

悪巫女討伐

豪華な装飾の施された仏殿の中央で三人の巫女装束の女達がきらびやかな宝石や装飾品を手に取り談笑している。
ロングヘアーの一番背が高いリーダー格の女が瑪瑙。
取り巻きの双子の巫女が瑠璃、璃瑠という。
彼女達は祈祷、治療と言いながら村人たちから金銭、食物をほぼ強制的に納めさせてきた。

「そろそろ、美味しいものが食べたいわね。臨時集会を開きましょう」
「そうですわね、お姉さま」
村人たちの前では決して見せない「悪」の笑みを浮かべる巫女達。

「そこまでだな」
「!?」
巫女達が声のしたほうに顔を向けると仏殿の入り口に一人の女剣士が立っていた。
「あら、なんの御用かしら。祈祷なら受付に―――」
「お前達の悪事は既に把握している。おとなしく捕まるんだな、抵抗するなら」
言葉が終わらない内に瑠璃と璃瑠が短刀を手に女剣士に斬りかかった。
長髪の巫女の目には次の瞬間には血まみれで伏している女剣士の姿があるはずだった。
何度も目にしてきた光景だ。

しかし、違った。

「ぁ、ぅ…」
「う、嘘…」
眼にも見えない抜刀で袈裟斬りにされ双子の巫女は仰向けに倒れる。
「お、おねえ、さま…」
双子は何が起こったかわからないといった表情で絶命した。
「抵抗するなら、殺す」

「ま、まって、少しばかり金品を多く取りすぎたのは謝るわ!返せるものは返します。だから見逃し…」
「集会の際に甘酒に微量の毒を混入し、病人を故意に作り上げたとの疑惑もある」
「!!」
「無駄な抵抗は…」
「ちくしょおッ」
綺麗な顔立ちからは想像もできない声をあげながら長髪の巫女は薙刀を振り回しながら剣士に斬りかかってきた。
「リーチの差は歴然!死ぬのはあなたの…」

パン!
乾いた音が仏殿内に響く。
巫女の眉間に小さな穴がひとつ開いている。
「…ぇ…?」
巫女の目がくるりと上を向き、そのまま倒れた。
血だまりに伏している巫女に女剣士は語りかける。

「これは南蛮由来の鉄砲といってね…って聞こえてないか」

モンクvs魔女姉妹

「ハッ、ハッ…」
息を切らしながら筋骨隆々のガッチリとした体つきの男が裏路地を駆ける。
その背後からは黒いローブに身を包んだ女達が男を追い詰めるようにして魔法を放っている。
「あははっ、逃げろ逃げろぅ!」
「弱いってのは罪だね、姉様!」

男は国から魔女討伐を依頼された冒険者であった。
敵のアジトに意気揚々と乗り込んだのはよいものの四人姉妹の魔法の前に敗走を強いられていた。
姉妹は元々有望な魔法使い候補であったが才能が故に欲に溺れ罪を重ねていた。
術の為に平気で女・子供を攫い、殺人・強盗などのも重罪も平気で犯している。

ドン!
壁に背をつける男、ついに行き止まりに追い詰められてしまった。
「もう逃げられないよ~」
「良い素材がとれそうですぅ」
ショートカットの活発そうな魔女と丸めがねに三つあみの魔女がクスクスと笑う。
「お気に入りの魔法で止めを刺してやるですぅ~」
三つあみの魔女の手のひらに魔力が集まり一本の矢が精製された。
「心臓串刺しですぅ~『マジックアロー』!!」
高速の矢を放ち、余裕の笑みを浮かべていた魔女の表情が驚愕に変わる。
シュウゥ…
なんと男は魔法の矢を素手で掴みとっていた。
「ギリギリだったぜぇ…そらッ!お返しだ!!」
「あぐぅっ!」
ショートカットの魔女の股間に光の矢が深々と突き刺さる。
「熱い…痛ぁい…」
ショートカットの魔女は股間を押さえながら倒れこんだ。
「そ、そんな…」
三つあみの魔女は自分の魔法で姉が重傷を負ったことにショックを隠しきれない。
「その気持ちを身内以外に見せてれば違う人生も歩めたろうに」
「!!」
魔女の懐に飛び込み渾身のボディブローを叩き込む。
「…ぁ…か」
自信の現われか薄いローブしか身に着けていない魔女の腹部は粉砕された。
肋骨はぐしゃぐしゃになり声も満足に出せない。

「!!姉様、あれを」
刺客を既に葬り去っているものと思っていた魔女達は一様に青ざめている。
「野郎ッ!消し炭にしてやる『ファイアボルト』!」
褐色肌の魔女は顔を高潮させ男に魔法を放つ。
火の玉が着弾し火柱と煙が立ち上がる。
「やったか!?」
視界は煙で遮られて詳しい様子は確認できない。
「!?」
ガシッ!
突然、両脇を掴まれて抱えあげられる。
男は煙にまぎれて魔女の背後を取っていた。
「はっ、離せぇ」
「離せと言われて離す奴がいるかよ。お仕置きだ」
魔女の身体を一度抱え上げて勢い良く振り下ろす。
彼女の股間には鋼鉄の様な膝の一撃が浴びせられた。
「あぎゃぁあッ!」
ゴキン!と鈍い音が響き、魔女は白目を向いて失神する。
四肢をダラリとさせている魔女を放り投げ、最後の一人に向き直る。

リーダーであり長女である証であろうか三角帽をかぶり長い黒髪は戦いの場においても艶やかな光を放っている。
「貴様、わざとここに私たちを誘い込んだな…?」
「さあ、どうだかね」
魔女は手のひらを男に向ける。
「このまま終わると思うな!『アースクエイク』」
地形に左右されない大規模魔法を放つ黒髪の魔女。
しかし男の姿は彼女の目の前にはなかった。
高く飛び上がる男をキッと睨みつけ黒髪の魔女は続けざまに魔法を放つ。
「空中では体勢を変えられまい!『マジックアロー』!!」
男の急所をめがけ魔法の矢が飛んでいく。
「ぬりゃあ!」
男は左の拳で魔法の矢を殴りつけた。
強烈な魔力で男を貫くはずだった光の矢は軌道を大きく変えた。
「馬鹿な、非常識すぎる!」
「常識にとらわれて冒険者ができるかぁ」
ドスン!
黒髪の魔女の胸に強烈な右フックが食い込む。
「ぁ、あ…」
黒髪の魔女は鮮血を吐きながらその場に倒れこんだ。

「ふーなんとか終わったな。さっさと報告して酒場で一杯やるかな」
男が去った後には四人の魔女達の無残な姿が晒されているのみであった。

ギガレンジャー

「ぐふぇ…ッ…ま、まさかこの私が…やられるとは…」
真紅のスーツに身を包んだ男の斬撃が女怪人ダークマリンの胸を打ち抜く。
苦痛に悶えながら彼女は灰になり崩れ落ちていく。
「苦しい戦いだった」
真紅のスーツの男ことギガレッドは敵の成れの果てをみて呟く。
「まあ、勝てたから良いんじゃないの」
気の抜けた声でギガグリーンがレッドの肩を「ポン」とたたく。
「そうだね、お腹も空いたし早く帰ろうよぅ」
「………」
巨漢のキガイエローは早く帰還したいようだ。
ギガブラックは何も言おうとしない。
「そうだな、帰るか。ピンク…どうした?」
チームの紅一点であるギガピンクはフロアの中央から動こうとしない。
「あ、ちょっと気になることがあって少し調査してから帰るわ。皆は先に帰って身体を休めて」
「手伝おうか~」
グリーンが助力を申し出るがピンクはそれを断り四人に早く基地に帰り休むように再度促した。
スーツ姿の五人の若者は彼らは地球の平和を守るために集められた防衛戦隊ギガレンジャー。
悪の組織ダークローズと戦いを始めて二年以上が経っていた。

四人の姿が見えなくなるころピンクは活動を開始した。
敵基地の通信室に入り声を上げる。
「居るんでしょうでできなさいな!」
少し語気を強めた声でそういうと機材の影から二人の少女が姿を現した。
漆黒のタイツスーツに身を包んだ彼女たちはダークローズの戦闘員だった。
とはいえ二人は通信兵であり非戦闘員であるといってよいものであった。

「こ、降参します。だから殺さないで…」
「ゆ、ゆるして…」
逃げ遅れたと思われる気弱な二人を前にしてピンクの口元が醜く歪んだ。

「あうっ」
「くはっ」
二人は手足を縛られ身動きのできない状態にされる。
「あ…ああ」
「助けて…私たちは友達を人質に取られて仕方な…あぐっ!」
ピンクは許しを請う通信兵の頬を蹴り上げる。
「ああ!マユ!!」
「そんな事はどうでもいいんだよぉーーー!」
「ひっ!」
ピンクはそう叫ぶとマユの腹部にパンチを浴びせた。
「げほっ、げほぅ」
「自分の身分わかってるのかしら?所詮悪の組織の戦闘員。基地内でのたれ死んでても誰も気にはしないわ」
「え…」
「もちろん捕虜にする気もないから♪」
「どうしてそんな…がはっ!」
通信兵の胸をつま先で蹴り上げると歪んだ笑みで笑いながら答える。
「決まってるじゃない、憂さ晴らしよ」
「か、はっ…」
「戦隊ヒーローなんてストレス溜まりまくりよ!レッドは熱血馬鹿だし、ブラックは何考えてるかわからないし、イエローは食べることばかり、グリーンに至っては私が好きなのか何だか知らないけどいやらしい目で私を見るし!」
一言愚痴を発する度に通信兵に痛々しいあざが増えていく。
「こんな事でもして気を晴らさなきゃやってられないのよ!」
「ぐへぇ…」
戦闘服で力を増幅したピンクの打撃を受け、彼女はもう虫の息である。
「はっ、はあっ…そろそろ楽にしてあげるわ」
そういってピンクが拳を振り上げたその時、不意に通信室のドアが開く。
「!?」
振り向くとそこには先に基地に帰ったはずのブラックがいた。
「やりすぎだな」
「な、何のことかしら…私はただ敵の戦闘員に尋問を…」
「最初から見ていたよ」
「!!」
「観念するんだな。戦隊メンバーの背徳行為は重罪だ。塀の中で罪を償ってもらおう」
「ふざけんじゃないわよ!何で私が!!」
「規則だからな。それに非戦闘員、戦意を喪失にしたものにこのような行為をするというのは正直気分が悪い」
「一々スカした感じがムカつくわね…この際、名誉の戦死を遂げてもらおうかしらッ!」
ピンクは己の武器である弓矢を取り出しブラックに攻撃を仕掛けた。
「救いようがないな」
「なっ!」
ブラックは矢をかわしピンクの懐に飛び込むと拳を握りしめる。
「死んで詫びろ」
強烈なボディブローがピンクの腹部を貫く。
「か、はっ」
ブラックが腕を引き抜くと大量の血が溢れ、文字通りの血の海にピンクは横たわる。
「た、助けて…基地の医療装置なら…助かる…はず…」
「お前はそういって命乞いをしてきた奴を助けてきたのか?違うだろう」
「そ、ん、な…」
ピンクの眼から光が消えるのを見届け、立ち去ろうとするブラック。
「あの、私たちは…」
「君は動けるだろう。あそこでうずくまっている子を連れて病院に行け…手配はしてある」
「は、はい」
それだけいうとブラックは去っていった。
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